いきなりこの問いかけで驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
こちら私の3つめのテーマ気づきシリーズです。なんとなく日々を送っているけれど、一旦立ち止まって考えるといろいろなことが見えてくることがあります。
ホワイト企業ってよくメディアやSNSでも見るかと思いますが、ホワイト企業=安心、ホワイト企業=優良企業って本当なんでしょうか?えっ?当たり前じゃんと思った方は、ぜひ下記読んで見てみて下さい。
実はそうとは限らないのです。
ホワイト企業とは
ホワイト企業とは、就職活動を行うに際して、入社後に福利厚生が整っていたり離職率が低い、各種法令や社内規則を遵守しているなどから入社することが好ましいとされている企業。反意語にはブラック企業という言葉が存在しており、従業員への待遇が酷い企業という意味で使われている。(Wikipedia引用)
こういった定義がされています。
定義だけから見るとこの3つになりますね。
・福利厚生 :良い
・法令や社内規則:守っている
・入社 :好ましい
一つずつ見ていきましょう。まず、福利厚生が良い、これは出張費や交通費の支給、また社内食堂や自己啓発活動のサポートなど、主に金銭面や従業員の活力を支える制度が整っていることを指します。こういった制度は整っていればいるほど会社生活が充実したものになるという声質を持っており、どちらかというとプラスαとして考えるべき点です。
二つ目に、法令や社内規則を守っている点。これは従業員の労働時間や有給日数の法律上の規定を守っていること、社内で決めた規則を正しく運用していることを指します。これらは守られていないとまずい、違法性のあるもので、会社であれば最低限クリアしないといけないラインを守れているかを判断するものです。
三つ目、入社が好ましい。これは、世間一般的に上記の2つをクリアできている企業が理想的だという発想から来ているものだと思います。基本的にそうだと思うのですが、私はこの点に着目したいと考えています。
優良企業とは
優良企業とは、継続性(事業の安定性)があること、ユーザーからも求められていること、社員の信頼も厚い。定義は明確に決まっていないものの、「優良」の言葉の意味である「他のものよりも優れていること」と照らし合わせることにより、この3つが揃っていたら優良企業と言える。(マイナビより引用)
ホワイト企業とはまた違った定義ですね。こちらも一つずつ見ていきましょう。
継続性がある。これは売上や利益、その他他事業への展開や他の会社との関係性など総合的に見た場合に、社会で長く生き残っていけることを指しています。企業としての目線ですね。
ユーザーから求められていること。これは継続性にも通じるかと思いますが、世の中のニーズに沿っている事業を行っていることを指します。消費者や顧客目線ですね。
社員の信頼も厚い。これは社員として働く人が、会社の行っている事業や製品の大切さやかけがえなさを実感しているということを指すかと思います。従業員目線での評価が高いという理解ですね。
ホワイト企業=優良企業?
では、ホワイト企業はそのまま優良企業なのか?先程の定義をもう一度意識してみてください。
ホワイト企業の定義は、実はそこで働く社員にとって待遇などが良い、ルールが守られていて安心して働けるといった、従業員目線だけでの評価になっています。
一方で、優良企業は、会社としての事業性という見方、顧客としてのニーズを満たしているという見方、従業員としてのかけがえなさを実感している見方の3方向の言わば会社を中心とした全方向視点(※)での評価すべてをクリアしているというものになります。
※市場分析で3C(Company, Customer, Competitor:会社、消費者、競合。これら3つの状況や条件を見直すことで市場を概観するという方法)といったものがありますが、CustomerとCompetitorは会社から見るといずれも顧客として考えられることを踏まえると、全方向と言えると考えます。
何が言いたいかというと、みなさんがよく就活などで目指す企業はホワイト企業だと思います。たしかに、ホワイト企業は待遇も良く、働いていて快適だと思います。しかし、こういった疑問も同時に出てきます。
・そこで長く働けるのか
・将来的にスキルやノウハウを学べるか
そこで長く働けるのか。これは、そこで働くことで給料や待遇以外の、いわゆる社会貢献などのやりがいを感じられるかという点が大きいです。ホワイト企業でも、ただただ漫然と働くことではメンタル面の健康がすこしずつ削られていきます。ホワイト企業というまやかしの桃源郷で10年、20年ゆっくりと過ごし、あれ?自分はなんでこの仕事を続けているんだっけ?まぁ待遇がいいからいいか、では長い社会人生活に面白みはなくなってしまいます。
将来的にスキルやノウハウを学べるか。いや、自分にはこの会社があるからそんなもの必要ない、という方もいるかもしれません。でも、人生は100年時代に突入し、そうなってくると人は同じ会社で一生働くことは難しく、転職、場合によっては他業種に移る選択や、はたまた今この瞬間には存在すらしていない新しい職業につかないといけなくなるかもしれません。詳しくは「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」という本にあり、また解説記事を上げようと思いますが、今の20~30代は薄々気付いているかもしれませんが、そういう時代に来ています。将来を全体で捉えるなら、その会社での経験が自分に取って重要な価値があるか、スキルを付けることができるかは大切な視点です。
最後に
自分に取っての優良企業を見つけるのは簡単なことではありません。それでも、ホワイト企業なら自分は大丈夫だ、と安直に安心してはいけないかもしれない、とふと気付くことで、将来の働き方や生き方も変わると思います。
この記事が皆さんのお役に立つことを信じて!
ではまた!!